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【鳥羽水】はじまりは伊勢・市川造船所 カツオ一本釣り漁船にエンジンがついた!
鳥羽市立海の博物館の平賀です

今回は特別展「はじまりは伊勢・市川造船所 カツオ一本釣り漁船にエンジンがついた!」を紹介します。

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伊勢市の文化政策課と共催で12月9日(土)から来年の4月7日(日)まで、鳥羽市立海の博物館の特別展示室で開催します。

漁船にエンジンがついたのは、三重県伊勢市大湊の市川造船所で明治39年建造された静岡県水産試験場の漁業指導船「冨士丸」が最初です。また三重県初の動力付き漁船「南島丸」も明治40年に市川造船所で建造されていますが、その功績はあまり知られていません。

冨士丸ハーフモデル
冨士丸ハーフモデル

鳥羽湊に回航された冨士丸
鳥羽湊に回航された冨士丸

今回の特別展は、江戸時代、元禄年間の創始で、昭和53年頃まで大湊において、木造船から鉄鋼船を数多く造り続けてきた市川造船に残された資料をもとに、日本の漁業・水産業に大きな影響を与えた「冨士丸」や三重県の鰹一本釣り漁船の魁となった「南島丸」などの建造、その後のカツオ一本釣り漁船の発達などについて紹介します。伊勢・大湊の造船業が、三重県の鰹鮪漁業や日本の漁業に与えた偉業について知っていただきたく企画しました。

主な展示資料は、明治37年建造の大分県水産試験場の試験帆船「珍彦丸」(うずひこまる)、和歌山県水産試験場の試験帆船「那智丸」、明治38年建造の大分県水産試験場の試験帆船「豊国丸」、明治39年建造の静岡県水産試験場の試験帆船の「冨士丸」のハーフモデルを展示。ハーフモデル(ハーフカットモデル)とは、言葉の通り船体を縦に半分に切った模型で、明治時代の造船所(船大工)は新しい船をデザインするときに、縮小した半分だけのモデルを造って、形や納まりを検討しました。この他に、市川造船所が昭和5年の御遷宮奉祝神都博覧会に出品した「無動力時代の鰹近海漁船模型」、「鰹遠洋漁船模型(120トン)」、海の博物館所蔵の「西洋型船骨格模型」、櫓漕ぎ時代や動力付きの「カツオ一本釣り漁船模型」数隻を展示します。

「冨士丸」については、前記したハーフモデルとともに建造時の図面、写真。「南島丸」についても図面、写真を展示します。さらに昭和の時代に市川造船所で建造されたカツオ一本釣り漁船の図面や写真、建造船の一覧表などを展示することでカツオ一本釣り漁船の発達の歴史を知ってもらえる特別展です。

(平賀大蔵 ひらが・だいぞう/鳥羽市立海の博物館)
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[2023/12/06 22:00] | 未分類 | page top
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