令和5年度になりましたね。いずれの館も春の展示に向けて、追い込みをかけているのではないでしょうか。斯く言う亀山市歴史博物館も、4月29日(土)からの企画展立ち上げに向けて、毎日てんてこ舞いの状況です。
そんな状況ではありますが、最近事務所では、こんなことが話題になりました。もしドローンで亀山市内を撮るとしたら、地区のランドマークといえるものが写ってると、空中写真でも、それがどこの地区かわかるやんなあ、という会話。
では、何がランドマークになるのか。日々出会う市内の風景を思い浮かべながら、皆が頭を巡らせました。亀山市に暮らす皆さんが知っているランドマークの上位は、やっぱり小学校や中学校かも。これを切っ掛けに、だれもが知っているであろうものが、ランドマークとして挙げられました。
ところで、改めて「ランドマーク」の意味を、事務所にある『官公庁のカタカナ語辞典』で引くと、まず第一義には「陸上の目標」とありました。その他に「その土地の目印や象徴となっている建造物、歴史的建造物」という意味がありました。この意味からすると、「ランドマーク」というのは、その土地で相対的に目立つ建物。高さがある建物といえそうですね。
その次の意味には、「都市・建築景観の向上に資する施設」とあり、例として、ストリート・ファニチャー(街灯やベンチ、電話ボックスなどの街路備品のことだそうです)、ライトアップの照明施設(亀山城多門櫓はこれやな)、植栽、彫刻、緑地、遊歩道、ランドマーク、親水公園などがあげられています。単に目印ということではなく、景観との関係もあるんですね。
この例からすると、高さだけに固執しなくてもよいのかもしれません。空中からのランドマークだと、確かに高さのあるものに固執しなくてもよくて、寧ろ面の広がりがあれば、その土地の目印になりそうですからね。
亀山市歴史博物館の立地は亀山公園の隣接地です。博物館正面玄関の向かいには、公園のランドマークといえる背の高い時計塔が建っています。実は最近、三重県が包括連携協定を結んだ株式会社ポケモンから、ポケモンがデザインされたマンホール「ポケふた」が亀山市に寄贈され、時計塔の根元近くに設置されました。
1公園のランドマーク時計塔とランドマークの新しい仲間「ポケふた」
2設置工事完了直後の「ポケふた」
3「ポケふた」のアップ 時計塔、広場、博物館、「ポケふた」。面のランドマークとして「ポケふた」を楽しんでいただいた後は、ぜひ亀山市歴史博物館もお楽しみください。蓋なので高さはありませんが、「ポケふた」は博物館とって、お客様にご来館頂く新しいランドマークの一つなのです。
(小林秀樹 こばやし・ひでき/亀山市歴史博物館)
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