朝日町歴史博物館の片山です。
いつも自館の紹介ばかりで申し訳ないのですが、今回も紹介させてください。
令和4年度企画展「縄生廃寺からみる古代の眺め-古代寺院と社会-」を11月2日(水)から12月4日(日)まで開催いたします。

朝日町歴史博物館及び朝日ライブラリーの複合施設である「朝日町教育文化施設」が11月で開館25周年を迎えます。
今年度の企画展は、その記念事業として位置付けております。
企画展のテーマとなる縄生廃寺跡は、当町北部に位置し、7世紀末から8世紀初頭の創建と考えられる塔跡が確認された古代寺院です。
塔跡地下式心礎の舎利穴内に安置されたままの姿で発見された舎利容器は、卵形のガラス容器(内容器)を滑石製有蓋壺(外容器)に納め、さらに唐三彩碗で被覆したもので、全国的に類例をみないものであり、平成元年(1989)に「縄生廃寺出土塔心礎納置品一括」の名称で国の重要文化財に指定されました。
また、塔跡及び周辺は、三重県指定史跡として現地に保存されています。

今回の企画展では、開館25周年を迎えるにあたり縄生廃寺をテーマに取り上げ、古代社会と仏教といった当時の社会情勢などを概観しつつ、当時の縄生廃寺を取り巻く社会情勢などを含め紹介いたします。
なお、今回の企画展では、下記の国宝及び国の重要文化財を展示いたします。
入館料は無料ですので、是非ご来館ください。
1.国宝
【金剛場陀羅尼経】
2.重要文化財
①【徳島県観音寺・敷地遺跡出土 「論語」木簡、「勘籍」木簡】
②【山田寺舎利容器】
(片山裕之 かたやま・ひろゆき/朝日町歴史博物館)
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