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【三博協】ミュージアムの中の人の履歴書 川口朋史さん(松阪市歴史民俗資料館)
―ご出身はどちらですか?

三重県の多気町です。

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地元から見える、年に数回雪景色になる局ケ岳(つぼねがだけ 1029m)。大好きな光景とのこと。

―どのような中学・高校時代を過ごされました?

中学はバスケ部でフォワードをやってました。高校は松阪高校で、少し家から遠いんですよ。自転車で15分バスで50分歩いて10分。

―それは遠いですね。

遠いってのもあるけど面倒くさい(笑)。それでも一応最初は顧問の先生に誘われたんでクラブに入ったんですけど、入部早々怪我をしてしまいまして。それでまぁ家も遠いというのもあってクラブは断念しましたね。

―高校生の時、将来な夢というか、職業というのは何か考えていらっしゃいましたか?

うーんとね。まぁこれはあの言うようなことじゃないやけども、まあ新聞記者ね。密かな考えではね。これはまぁならんでよかったと思ってるけども。

―今は取材される側になってしまいましたね(笑)。それで大学はどちらに進学されるのですか?

地元も三重大学やね。教育学部です。

―ご実家から通われたんですか?

通ったよ。四年生の一年間だけ下宿したけどね。卒論あるから。

―教育学部ということは教員を目指されたんですね。

そやね。理科好きやったから理科の先生になりたかったんです。なんでそやのに博物館におるんや、ってことになるんやけど。免許はそれでも社会ももってるんです。社会と理科、二つ取りました。二つ持ってると教員としても色々有利になると思ってね(笑)

―戦略的ですね。ちなみに初任地はどちらだったんですか?

海辺の方です。南伊勢町。最後は三雲中学校。松浦武四郎のとこね。校長で退職しました。最後にいた学校は実験校で面白いとこやったんです。当時はたぶん三重県でもなかったと思いますけど、一人一台タブレットを導入してね。色々な試みをやっていました。

―そして退職されてから歴史民俗資料館に移られるんですね。学芸員資格はお持ちだったんですか?

いや持ってへん。社会科の教員免許あったから行かされたんちゃうかと思うんやけど、やり始めてみるとハマったね。ハマったとか、面白いっていう言い方はアレかもわからんけれども、僕はどっちかと言うとはまると一生懸命するのよ。熱しやすく冷めやすいというか、どんどこどんどこ変わっていくタイプなんです。その意味で仕事としてははまったかな。

―ちなみに歴民の館長はいつからつとめられてるんですか?

5年目やから2017年からやね。教員やってて、学校現場から教育委員会とかいろいろ行きましたけど、県とか市とかも色々行かせてもらったんですがミュージアムというのはなかったんです。もっと行政ぽいことしてて。文化的なことはあまりしていないので初めてでした。素人ですけど、やってみると大好きな仕事になりました。相性が良かったんかなあ。
やっぱり年取ると地元の事に興味持ったりとか地域の歴史を勉強したりとか、比較的若い時は興味ないけれども、そういうのに興味持ち始める気が分かる気がするね。理科や化学よりもこうした地域の歴史の方が、知らないことを知りやすい。理科・化学は新しいことなかなか年取ってくるとしんどなってくるし難しい。そうやけども地域の歴史地域のことやったら僕しか知らんとか、そういうのがまだまだ転がってる。

―松阪はそういう意味では歴史的な資源が豊富ですよね。

それは地域ごとに色々とあると思うけどね。松阪はやっぱり自分と縁のある土地やからより深く知りたいというのはある。

―資料館の仕事をやってみて一番興味がある点について如何ですか?

今企画展をしているんですね。年に4回企画展をやって、あーだこーだやってるんですけど、それが私のミッションと言う感じなんです。どんな企画展をしようかとか、毎回しんどいし、まぁそれは自分の中だけの話なんやけど、作り上げていく過程が面白いなと思う。小さい館だけど、まあ皆さんに見てもらって喜んでもらって、入館者が増えたり反響があったりすると一生懸命やった甲斐があって嬉しいですね。学びの喜びを共有できるというか。
学芸員さんはもちろん学芸員以外の仕事はしていると思いますが、この仕事が本当に好きでやってる方だと思うんで、好きでやれるなら楽しいやろうなぁと思います。

―資料館についてPRをお願いします。

ウチは前を素通りされることが多いね。お城(松阪城)は行くけど資料館は、って言う。そこをなんとかしたい。寄ってもらう、ついでに入ってもらう、こっち来てもらう、そういう工夫ね。入った時には面白いなぁとか次も行こうかとかそういう風に思ってもらいたい。今度は2階が小津安二郎の関連展示になるので、ぜひ観光ルートに組み込んでもらって、お客さんに来てほしいですね。
また宣長記念館も近いですから、周遊で回ってもらえるような感じになればより良いと思います。

―立地は素晴らしいですからね、ぜひ色々回ってもらいたいですね。ご趣味は何かありますか?

最近は家庭菜園。休みの8割から9割ぐらいは畑にいるわ(笑)。コロナでどこも行けないのでね。最近だとスイカを収穫しました。11キロ越えのスイカが取れましたよ。狙ってたんです。後は釣り、ワイン、そうそうキノコの栽培もやりました。酒器も好きで集めています。音楽はここ半年竹内まりやをずっと聞いてますね。ハマってます。また変わると思いますけどね。僕は仕事以外に何か打ち込むものが欲しかったんです。皆さんあるでしょうけど。

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趣味の一つ、酒器の収集。たくさんありますね!

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ご自慢のスイカ。立派です!

―では最後に、ご家庭のパートナーについて一言お願いします。

妻ですか?地元の人です。もうそこまで。あとはノーコメントで(笑)

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川口さんのお話をもとに構成していますが文責はすべて筆者(杉本竜 すぎもと りゅう/桑名市博物館)にあります。
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[2021/09/12 22:00] | 中の人の履歴書 | page top
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