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玉城町 玄甲舎&石水博物館「布の道標」
こんばんは。桑名市博物館の元職員・K.Mでございます。
先日の記事に拍手その他反応をたくさんいただき、ありがとうございます。
「本多忠勝と桑名」展も、開幕までに公式情報が順々に解禁されていくことと思いますので、その時にはまたこちらでもご案内したいな、と思っております!
(館内はたぶん準備その他で忙しいと思いますので、そこは元職員の後方支援(?)の見せ所(???)かな、と!!)(基本、公式情報の後追いでしかないですが!)
桑名ほんぱくの方にも少し動きがあったみたいですね。例年ですと当館もプログラムに参加していて、冊子の方には特別展の案内ページを掲載していただいておりましたが……はてさて、今年はどうなんでしょうか。



さて、それはそれとして。今日は久しぶりに観に行きました展覧会のお話など。





1箇所目、玉城町の玄甲舎。
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玉城町指定文化財の田丸藩家老・金森得水の別邸・茶室です。
夏の着物展を開催していると伊勢新聞の記事で読んで、気になっていたのです。

浅学にして、玄甲舎のことはこの展示の時に初めて知りました。(錆身だった刀剣が出てきた場所というのが、確か玄甲舎でした。)
昨年度から一般公開されていたのですね。

時代、といえばそうなのでしょうけれど、得水さんもすごく多才な方だったようで。
有栖川宮幟仁親王に書や和歌を習ったとか。日本泳法の小池流泳法の師範だったとか。(「得水」という号の由来だそうです。)

着物は芭蕉布や八重山上布など。紋入りの絽無地が素敵でした。
玄甲舎内に「備品なので触らないでね」と注意書きつきで置かれていた箪笥と鏡台に同じ紋が入っていたので、着物と一緒にご寄贈されたものなのでしょうか。
箪笥に作った方の名前が入っているのを珍しく拝見しました。

玄甲舎は火曜日休館で、夏の着物展は21日までです。
アンケートに答えたら、なんだかいろいろおみやげをいただいてしまいました……。



お昼ご飯を挟んで、2箇所目の石水博物館さんへ。
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ぎをん齋藤コレクション 布の道標ー古裂に宿る技と美ーが20日(日)まで開催中です。
いやー、京都の呉服屋さんのコレクション、すごい!
大陸伝来ものから始まり、桃山や江戸の華やかな染織もの。中には豊臣家など有名どころに同じ意匠のものがあるという古裂も……!
摺箔の技法で作製した屏風(昨年の、できたてほやほや!)も圧巻です。
現在、男性の着物で「遊ぶ」というと羽裏くらいで、基本は無地や縞など、というイメージですが、昔は男性のでも辻が花とかいろいろ華やかなのもあって面白いですよね。昔、有職文様の図案集で男性の装束の文様に桜丸紋とかを見つけて驚いたものです。先入観には気をつけたいものです。
2階の収蔵品展でも伊勢木綿の縞帳などが展示されていました。以前観た松阪木綿の縞帳もそうでしたが、素人目には間違い探しのようですね……

そういえば、絞りを失敗したところを刺繍で補修した、というような解説つきの古裂もありました。暫く睨めっこしましたが、残念ながらどこが刺繍で補修したところなのか分からず……技術、すごい。




そんなこんなで、着物&古裂の展覧会めぐりでした。
どちらもあと1週間ほどで閉幕ですので、興味がございましたら、ぜひお運びください!
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[2021/06/13 20:58] | 未分類 | page top
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