鳥羽水族館では今年で10回目となる季節イベント「カエルとイモリの天気予報」を6月1日から8月31日まで開催中です。
6月と言えば梅雨の季節。水田ではカエルたちが盛んに合唱を行なっていますよね。 実はこのカエルやイモリが属する両生類の仲間は体表を守る皮膚が乾燥に弱く、乾くと体の水分が失われて死んでしまいます。 ![]() ●左がアカハライモリ、右がアマガエルの水槽 そのため彼らは常に湿度を感知し、周囲の環境が乾燥すると水中へ入り、雨などで湿度が高まると陸地に上がり活発に動き回ります。 この習性を利用して、彼らのいる場所を毎日記録することで、明日の天気を占おうという仕組みです。 例えば水中に居るなら晴天、陸上なら雨、水際だったら曇りという具合です。 ![]() ●期間中の天気予想と結果の集計表 彼らの天気予報は外れることも多いですが、なぜかこのイベントがメディアに大人気で、今年で10年も続いてしまいました。 最後にこのイベントの遊び心的な要素を一つ紹介しましょう。 それは天気を占う道具として「下駄」が登場していることです。 ![]() ●天気予報の秘密兵器「下駄」 余談ですが私が子供の頃(1960年代頃)、履いている草履を足から放り上げて天気を占ったものです。(もちろん子供の遊びですよ!!) 勢いあまって草履を屋根に乗せてしまったりして・・・今では良き思い出です。 今年も登場!カエルとイモリの天気予報水槽 ←鳥羽水族館さんの公式HPです。 (若井嘉人/鳥羽水族館) ***** じめじめうっとうしい梅雨ですが、動物や植物にとっては恵の雨でもあります。そうした多様性のある社会であることを、ミュージアムはまた教えてくれるのです。 スポンサーサイト
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