仕事柄、毎日昔の物を資料として取り扱っていますが、ふと
自分が持っている昔の物にはどんなものがあるだろうか、と頭を巡らせたとき、まず頭に浮かんだのは、
コマ回しのコマでした。
幼稚園で、何人かがコマを回して遊んでいました。皆が彼らを取り囲んで見ていました。
コマを回していた一人から、
「君はコマ回されへんの」といわれたことを覚えています。
私は、彼らを「ちょっと先行くやつら」と羨望のまなざしでみていたような気がします。しかも、皆が回していたのは
鉄ゴマでした。
私も鉄ゴマがほしくて、親といっしょにおもちゃ屋さんを何軒かまわって、やっと買うことが出来たことを覚えています。

ご多分に漏れず、兄や父に教えてもらっても全然回せません。しまいに腹立って、泣いてコマに八つ当たり。
それで母に怒られよけい大泣きの大騒ぎの繰り返し。
でも最後には回せるようになりました。木の部分に、母が書いてくれたわたしの名前が、まだのこっています。

今から五十年以上前になる、この鉄ゴマは、私にとってはまだまだ、
「ついこないだ、こうてもろてん」という感覚ですが、亀山市歴史博物館では、昔の物として解説されるものになるんでしょうね。
追伸
昔の物を調べるときに、兎角その用途に注目してしまいますが、実は、
春夏秋冬のいつ使われていたのかという注目から、それが持つ資料性を引き出すことも出来るんです。
第36回企画展
「収蔵品から四季を探そう」只今開催中、6/13(日)まで
この展示は無料でお楽しみ頂けます。
(小林秀樹/亀山市歴史博物館)
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鉄ゴマ、懐かしいですね。芯のないベーゴマなどもありました。最近は「昔の遊び」コーナーになりますが。。。
今やファミコンやセガサターンも充分昔の遊びじゃないかと思うのですが…(; ̄∀ ̄)ゞ
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