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千歳文庫と川喜田半泥子@石水博物館
明けましておめでとうございます。
桑名市博物館の元職員・K.Mです。
年末に某理事から「来年もよろしくネ!(大意)」というメールをいただきましたので、本年もぼちぼちと、勝手に展覧会のご案内などをしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。








私の今年の展覧会ことはじめは、石水博物館さんの「千歳文庫と川喜田半泥子」展でございます。
20200106
川喜田半泥子がコレクションのために千歳文庫を建設して90周年!
ということで、記念しての展覧会だそうです。重要美術品や指定文化財あり、初出品作品多数。焼き物あり、書簡あり、絵画あり。
目録と記憶を頼りに、個人的に面白かったものをいくつか挙げますと……

○出品番号3『祗園祭礼図』
伝長谷川久蔵筆。
確か絵巻か何かだったのを切って、お軸に表装され直している作品だとか。
過去の展覧会を紹介したこちらのページで、本紙をご覧いただけます。

○出品番号10『書簡集』
四代鳩居堂ほか筆。
「菅公御遺訓一冊進上仕候」の一文でテンションが上がりました。(←単純)
因みに、石水さんの次の展覧会は「天神さまと梅」(令和3年2月13日~4月11日)だそうです。こちらもおもしろそうですね!

○13『卯年随筆』
川喜田半泥子筆。
版本のように版心などがあって、「自分専用の原稿用紙を印刷で作った」よう。
シンプルだけど、そういうひと手間がお洒落というか。

○出品番号14『藤堂家由来書』
西嶋八兵衛ほか7名連署。
新聞で取り上げられていましたので、ご存じの方もいらっしゃるでしょうか。(令和2年12月9日朝日新聞朝刊だったはず……)
藤堂高虎の一代記、現存する中でも最古級の一点だとか。

○出品番号19『荒木田久老自筆雑纂』
荒木田久老筆。
国学系の資料もいろいろ出ておりましたが、個人的に面白かったのがこちら。
本居宣長派と対立したとかで、「宣長の説はなんでも良いって持て囃して、自分の説が違ったら深く考えずに自分のがあかんってするん、それはどうなんや!」みたいなことを時折言葉強く書いてありました。
神宮司庁『荒木田久老歌文集竝傳記』(1953年)に全文の翻刻が掲載されているそうです。

あとは、室町時代写の『御成敗式目』があったり、伝レンブラントやマティスの絵画があったり、2階には森有節の削り残しだったかから作ったという茶杓があったり、さまざまな作品が出品されていて、大変興味深く拝見いたしました。




明日から、また一段と冷え込むとのこと。三重県も多いところで1~5cmほど積もるとか積もらないとか?
当館、今週末から「おひなさまと雛道具ー新春の華やぎー」展が始まるんですけれども。
そうそう、2階特集陳列で今回取り上げられる「笛橋堂」、みなさまご存じでしょうか?
桑名で最初の写真館なのだそうですが、その笛橋堂を作った方、なんと正岡子規のあの有名な写真を撮影したのだそうです!
思わぬところで思わぬ有名人に結びついて驚きました。
収蔵刀剣展3も合わせて、一体どのような展覧会になるのでしょうか。
みなさまと一緒に、私も楽しみに待ちたいと思います。
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[2021/01/06 17:41] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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