桑名市博物館の元職員、K.Mです。
先日は千葉県の方で最大震度5弱という地震がありましたが、みなさまお住まいの辺りでは大きな被害はございませんでしたか? 新型コロナウイルスも完全に落ち着いたとは言い難い昨今、大地震は勘弁していただきたいものですね。 ということで、今回は「地震」とミュージアムの話です。 地震、もともと好きではありませんでしたが、博物館でお仕事をするようになって、それ以前よりも地震のニュースに敏感になった気がします。 展示していない時期なら、まだ平気です。何故なら、作品・資料は収蔵庫や箱の中にあるから。 展示している時期でも、絵画作品(特に額もの)も、まだ気分は楽。作品を吊っているワイヤーをタッカー(ホッチキスみたいなの)で壁に固定していますから。 焼き物やガラスの作品が出ている時はヒヤヒヤします。安定がよくない作品はテグスで固定しているので、ちょっとした地震なら耐えられるはず……とは思いますけれども。(テグスかけについての記事はこちら) 展示を拝見しに行った先で「これは当館なら絶対テグスかけるね!」と思うような作品でテグスがかけていないものを見かけると、ケースや建物の耐震性が良いのだろうな、と思うようになりました。(一種の職業病?) 刀剣展示もヒヤヒヤします。基本的には刀掛(という台)に置いているだけですので。(当館の刀掛のセッティングについてはこちら)短刀なんかは軽いので、大きな地震が来たら飛んだりしてしまうのでは……? と不安になります。村正2の会期中は、お借りしている刀剣も多かったので、「所蔵者様のもとに返却されるまで、せめて会期が終わって箱に戻すまでは大きな地震が来ないでね!!」と毎日のように祈ったものです。担当者ではない一職員でこうなので、担当者はきっと気が気ではなかったことでしょう。 ……ということで、地震と聞くと、博物館にいた頃のクセでビクッとし、慌ててネットで地震情報を確認するのでした。 当館で開催中の「東海のポスター創世記」展もいよいよ明日まで。 2階特集陳列のガラス作品と刀剣が観られるのも明日までですので、お時間がありましたらぜひ。 天気予報によれば、夜のうちに雨が降って、明日の日中は28度くらいまで気温が上がるとか……蒸し暑くなりそうですので、お出かけの際は体調管理などにどうぞお気をつけて。 スポンサーサイト
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