2020年新年企画として美術漫画の名作『ギャラリーフェイク』を紹介したいと
思います。
学芸業界だと読んでないのはモグリだと思うですが、かなり古い漫画(1巻は1992年発行)なので知らない方も多くなってきたのでまぁここらでひとつ自分も読み直してみようかと思った次第です。
1巻の口絵はメトロポリタン。まぁフジタがいたので当然といえば当然ですかね。
しかし長期連載マンガの宿命とはいえ1話フジタの顔は完全別モンですね…。

細野不二彦『ギャラリーフェイク』第1巻1話扉絵(小学館、1992)
登場するのはモネの《つみわら》、これを衆議院議員の梶正一が買おうとする。これを阻止しようとするS美術館の学芸員・酒井。
なおこの酒井学芸員、梶先生の家に突入し作品にナイフを向けるという
なかなかにトンデモな学芸員です。
もうひとつのキーとしてレンブラントも作品も出てきますね。またフジタの修復の腕前が一流であるというが紹介されます。
という風に1話はギャラリーフェイクという世界の全体的な紹介です。こうした構成はさすが細野先生、絶品です。
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