桑名市博物館S.A.です。
日頃の博物館の資料整理や展示準備の中で、古文書を読む機会が多いのですが、
今年度、市内公民館での初心者向け古文書講座を担当しますので、
今はそのテキストをぼちぼち作成しています。
講師を務めるのは初めてではないのですが、改めて、
古文書講座でどんな授業をしようか・・・!というのが最近の悩みです。
私自身は、大学でくずし字の読解方法を学びましたので、
ゼミ流・・・?と申しましょうか。
書籍の古文書読解の解説本を読んでみたりはするのですが・・・。
ほかの施設でも講座が開かれていますが、
一般向けの講座というとみなさんどのような授業をなさっているのでしょうか。
う~ん・・・(´・_・`)
ということで、
活動紹介としても、自身の記録用としても、経過をブログに書いてみようと思います。
~準備編~
①史料を選ぶ前年度の担当講師から引き継ぎまして、
今回は『天文七曜登運録』(桑名市博物館蔵)の巻之三を読みます。

テキストにこの史料を選ぶのも、難しすぎず、簡単すぎないように…。
と考えながら選んだものです。
②史料撮影画像データがないので、
デジタルカメラで全ページを撮影して、テキスト用にデータを揃えます。
③予習一度自分で読んでみます。
読んでみて分かりづらかったところや、調べたことをメモをしておきます。
④解説用の補助資料を作成受講者のみなさんがどれだけくずし字を読める人たちなのか知りたいということもあり、
授業のはじめにクイズをやってもらう予定です。
答え合わせがてら解説をしていくと、本文が読みやすくなるのでは?と思い、
テキストから切り抜いた文言をクイズにしてみました。
あとは、江戸時代の文章表現になれてもらうように、
最初はワードファイルに打ち込んだ翻刻文を渡して、
文章の読みを解説しつつ、くずし字の読みに入ろうかと・・・。
受講者の方が自身で読めるようになってもらいたいので、
解説の量は受講生のみなさんの様子を見ながら調整していこうと考えています。
⑤データを送る博物館内で行うものではなく、市内のパブリックセンターにて開催する講座なので、
講座担当者さんにテキストデータを送ります。 ←いまここ!
人数分の印刷をしてもらい、当日の配布をお願いしておきます。
⑥講座当日ペーパーと板書のスタイルです。
講座ではホワイトボードを用意していただき、
受講生の方が読めなかったところを解説していこうかと考えています。
・・・と。こんな感じで準備を進めています。
くずし字に慣れるのは時間がかかるかとは思いますが、
読むのが楽しいと思ってもらえるように授業をしていきたいと思います。
次回、授業編に続きたいと思いますので、今日はここまで。
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