桑名市博物館S.A.です。 当館では、企画展の担当者の指示の元、館内の職員で協力して展示入れ替え作業を行っています。 「元号と宸筆」展の展示入れ替えで私が担当した作業の一幕からクイズです。 これは何をする点でしょうか?↓ ![]() 白い平台の上に、6つの点が打ってあります(=゚ω゚)ノ ・・・汚れではありませんよ! ヒント①! これは釘の頭です。 基本の場合だと4つのことが多いのですが、 今回は6つ使います。 ヒント②! グループ分けをすると、こんな感じ。 真ん中の2つを共用するイメージです。 ![]() ヒント③! 赤い枠の所に作品を置きますよ~。 ヒント④! (くるっとした細い透明の線が画像の中に映り込んでいるのですが・・・) 点と点と作品とをつないで使います。 ・・・・そろそろ気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 正解はこちら! ![]() 作品を固定するための“テグスの点”でした! 三博協の梱包研修では、日本通運さんからテグス張りのコツを教えていただいたのですが、 通常だと1点の作品につき、四方4か所に釘を打って均等に力がかかるようにテグスを張っていきます。 今回は1対(2点)の作品を並べて展示するということで・・・ ・ある程度、間隔を寄せた状態で展示したいという思惑と、 ・作品鑑賞の邪魔にならないようにできれば最小限で、 ・かつ作品を安定させることのできる位置に、と思い、 釘打ちの箇所は6か所としました。 と、ごちゃごちゃ申しましたが、勿論展示の主役は作品自体ですので、 ご来館くださったお客様には、 テグスがどうかかっているか、 ではなくて、 作品の方をぜひじっくりとご鑑賞いただきたいと思います。+゚。*(*´∀`*)ノ*。゚+ 【番外編】 作品の形状にあわせてさまざまなテグスのかけ方をするのですが、 なかでも特殊だった過去の例を紹介します。 《古銅 鴛鴦香爐》はテグス張りに苦戦しました・・・! ![]() 首の辺りにテグスをかけているので、捕まえた!みたいな感じにも見えます・・・。 鳥の足の位置・作品の重心・テグスを引っ張る方向と、バランスをとるのが難しかったです。 そして、《萬古 煎茶器》を展示した際にはこんな感じ。 ![]() 高さ7.4cmほどの作品で、5点で1件です。 釘打ちが多いとごちゃごちゃしてしまいますので、中心線のラインで左右に釘の点をとり、すっきりと。 どのようにテグスを張るのが良いか、 他館での展示方法をまねしてみたり、 実際にあーでもない、こーでもない。とテグス張りの作業をしてみたりしながら 今後ともスキルアップしていきたいと思ってます~。 スポンサーサイト
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