本日は三重県を飛び出してお隣・愛知県美術館にて開催中の「アイチアートクロニクル1919-2019」を見学してきました!

愛知県美さんは2019年4月にリニューアルオープンを迎え満を持して開催される展覧会です。サブタイにあるとおり、1919からの100年をアートシーンを振り返る盛りだくさんの内容でした。

以下雑多な感想。
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東松照明の伊勢湾台風、70年目の日に改めて。防災と写真家の観点からも見直したいですね。
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臼井薫…面白い写真!この方知りませんでしたが土門風の写真を撮られます。もし書簡が残っているなら
「前略土門さん」を探してみたいところです。
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八島正明…木綿針でひっかくことによって繊細な描写を表現する八島先生の作品も展示されています。
・章だてはほぼ10年刻みでなされています。元号とはまた違った刻み方で、10年の積み重ねが100年というイメージを抱かせます。
・シュルレアリスムの
下郷羊雄は鳴海。鳴海の下郷(里)家といえば知られた商家。
・鈴木不知て
顔が濃いんですね。。。
・《愛知県文化会館講堂扉》が展示されていたんですが、このあたりが非常にミュージアム的な展示。今回の展覧会は美術館というより博物館的な印象です。図録巻頭の副田氏論考でも美術館的なものと博物館的なものを包含した表現で「ミュージアム」という言葉が繰り返し使用されています。
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丸栄ポスターや
名古屋城の絵画など非常にキャッチ―な作品も展示されています。
・愛知県美をはじめ名古屋市美・豊田市美・岐阜県美・三重県美が地域のミュージアムとして紹介されていました。まさに「五館で感じろ」という印象です。
・9-09 安藤正子《おへその庭》…とっても素晴らしいキャプションです。
キャプション賞2019を差し上げたい。内容もさりながら作品への眼差しの優しさを感じさせます。ぜひ実際に読みに行っていただければ幸いです。読みに行けるキャプションです。
・9-18 加藤マンヤ《二重否定》…これも面白い作品で、あまり書いてしまうとネタバレになってしまうのですが、恐らく模型電車の電池エネルギーの低下に伴い、徐々に後ろに遅れつつあるようです。まぁそれはそれで味があります。
・「技術が進めば手作業が誉められる」というのは後半見て思った感想です。
・テュラテュラテュラ♪と
「一週間」が頭から離れません(笑)地元愛知県の美術を丹念に拾い上げた意欲的な展覧会です。ワンコイン500円でコレクション展もご覧いただけるお値打ちな展覧会ですので栄に行かれた時はぜひ~!
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