今旬なものがタケノコ。実は今日ウチがタケノコご飯なので思いついたわけではないんですが、松平定信もタケノコを描いています。
長野県にあります真田宝物館さん御所蔵の「筍之図」がそれで、署名はなくサラっと墨で描いただけの作品なんですが、なかなか面白いです。 定信は竹の「まっすぐ」なところが好きだったようで、自ら竹の画に賛をした 《自画賛 呉竹図》(桑名市博物館蔵) が知られています。 墨の濃淡で竹の持つ様々な表情を描いており、屈指の名品として知られています。 画像はこちらでご覧になることが出来ます。 この作品の重要な点はそうした定信の画技をうかがい知ることが出来る点と、もうひとつ様々な印が用いられているところがあげられます。 定信は様々な印を用いていましたが(その原稿を書かねばならんのですが…(´;ω;`))、通常書や絵では大体2つから3つの印なのですが、呉竹図はかなりの数が使用されています。 年紀もあることから、天明4年段階の定信の使用印が確定出来る画期的な作品なんですね。 この呉竹図、もちろん「大定信展」に出品されるんですが、恐らく半期(3週間)です。 呉竹ファンの方は出品リストをご確認いただき、お見逃しなく! スポンサーサイト
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