今回の展示や、協会の運営にあたって、中村幸昭前会長(現顧問)のもとを訪ねることが重なりました。その中で、いろいろと、これまでのお話をいただきましたが、そういえば鳥羽水族館や三重県の水族館というのはどういう位置にあるのだろうという思いが出てきました。布谷理事(みえむ館長)と事務局員2人とで鳥羽水族館を訪れた際も、車中や昼食を3人でとったときに同様の話題がでました。一方、今回の展示では、県内博物館の歴史をふり返るということで、原稿や写真を各館から出していただきました。鳥羽水族館の写真は中村幸昭顧問が自ら水槽からタモで魚をすくって子どもにみせているものでした。ご本人に確認しましたら、ご本人で間違いない、独身時代の写真だとおっしゃっておられました。
県内博物館の歴史については、三博協がこれまで発行している、冊子類でかなりカバーできたのですが、博物館学的にどのような位置づけになっているのかが気になりまして、同時並行で文献も集めておりました。しかしながら、水族館学関連の書籍は一度読まねばと思いつつ、後回しになっていました。今回の展示が終わって一段落付いたので、おうちでごろ寝しながら、ざっとめくった次第です。 めくった本は鈴木克美・西源二郎『新版水族館学 水族館の発展に期待をこめて』(東海大学出版会、2010年)です。県図書館から借りてきまして三重県に関係のあるところを付箋をつけてみました。 まずは、付録の年表から、県内水族館の項目を抜き書きしてみました。 ・1928(昭和2)年 二見浦水族館 個人⇒財団 三重・二見町 4月1日 二見町水族館ともいう ・1933(昭和8)年 浜島水族館 個人 三重・浜島町 3月31日 ・1949(昭和24)年 赤目淡水魚水族館 協会 三重・名張市 4月 さんしょう魚自然水族館ともいう ・1954(昭和29)年 赤目四十八滝サンショウウオ飼育場 協会? 三重・名張市 7月 のちに日本サンショウウオセンターと改称(改称などの経緯不明) ・1955(昭和30)年 鳥羽水族館 会社 三重鳥羽市 5月15日 1957年4月15日開館ともあるのは誤認? ・1956(昭和31)年 三重県は間島水産試験場水族室 県立 三重・浜島町 5月 浜島水族館と通称 ・1966(昭和41)年 二見浦熱帯植物水族館 会社 三重・二見町 6月 ・1966(昭和41)年 二見夫婦岩シーパラダイス 会社 三重・二見町 7月25日 8月15日開館という ・1970(昭和45)年 志摩マリンランド 会社 三重・阿児町 3月18日 といったところです。浜島の水族館や、県の水産研がしていた水族館、二見の戦前の水族館は今後要リサーチです。 他にも、本文では色々な三重の水族館の特徴が記され、全国的な文脈にのせられていました。 スポンサーサイト
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