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「薩摩と桑名」展覧会の出来るまで④
「薩摩と桑名」展では薩摩藩士のお墓がある4か寺を写真パネルで紹介するので、その写真と、4か寺に挨拶にうかがう。これは12月から1月にかけておこなった。

当館には公用車が無いので、公用車の手配からせねばならない。土日は大体使用出来るので土日にこうした撮影や集荷はあわせるのだが、調査や集荷は相手のある出来事。先方が平日を指定してくると公用車予約ができるかどうかがストレスになってくる。

今回は土日で調整をつけていただくことが出来た。感謝。市内の個人宅集荷も無事終了。また撮影した写真を大判プリント印刷に出す。

年があけると同時に当館では「干支と吉祥」の展覧会が始まる。

作業員をお願いする予算があるわけではなく、自分たちで展示を行う。今回は1月8日開きなので6・7の2日間で展示をせねばならない。


私は担当ではないのだが、人手が足りないのと、モノの取り扱いをアルバイトの学生さんたちに教えないといけないので2日間は展示室へ。ホンモノを手にとる緊張感は常に保ちたい。あと、恒常的に人に教える作業をしていると自分の作業の再点検が出来るので、なるべく初心者を教えるようにつとめている。

「干支吉」が始まるといよいよ次の展覧会の準備もラストスパートだ。契約にポスター関係書類の提出、展示プランの作成。

展プラは絵画展は楽だが、歴史展は難しい。「台」を設置する必要があるからだ。

手持ちの台は限られているので、斜台や小さい台をどう組み合わせて見やすく見せるか。そこらへんが学芸の腕の見せ所である。あーでもないこーでもないと展示案をひねる。

とりあえず仮に作ってみて、メジャーを持って展示室を歩き想像。どないなもんかな~と思いつつ、コーナーを区切っていく。

展示構成としては、

1、薩摩藩の成立…薩摩藩ってどこにあるの?どういうところなの?という導入部

2、久松松平家と島津家…婚礼関係があるよ。系図で示さないとピンとこないだろうから系図を作成する。こういう作業は好きだから良かった(; ̄∀ ̄)ゞ

3、丸十字紋の雛道具…今回の目玉だ。さすがに豪勢である。だれの雛道具かわからないのが残念。

4、西南戦争…幕末のあんなこんなは昨年6月の幕末展でやったので今回はこちら。あまりに展示物が無いことと、台帳には谷干城とあった作品がどうも谷らしくなく(号も違う)、「伝来・谷干城」とする。もう少し調査したいが時間が無い。

5、宝暦治水…市内の寺院にご協力いただき、写真パネルなどを入れて紹介する。

6、薩摩の工芸…薩摩焼や切子の写しなど館蔵工芸品を展示する。こういう機会でもないと中々展示出来ない。

7、薩摩隼人たち…桑名町長をつとめた薩摩人や、昌平黌での薩摩藩儒者と桑名藩儒者との交流、なぜか東郷平八郎の日本海海戦の書など色んなものがある。

とりあえずこの7コーナーで仮のリストと展示プランは出来た。キャプションも半分ほど進んでいる。

あとは1月後半に市内寺院の集荷と、広報データ、ホームページの作成あたりをこなしていくことになる。
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[2014/02/26 13:18] | 未分類 | page top
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