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【朝日町歴博】新型コロナウイルスの第5類移行後の体制について
朝日町歴史博物館の片山です。

新型コロナウイルスが5月8日から第5類に移行されました。
博物館に限らず、いろんな業種の方々が5類移行に向けた対応を行っているところだと思います。
今回は、当館の状況について説明させていただきます。

当町では、3月議会におきまして通常時の施設運営に戻すと回答しており、当館では5月9日(火)の開館までにコロナ前の体制に戻すべく、休館日の5月8日(月)に課員みんなで封鎖していた部屋の解放、間引いていた机や椅子を元に戻す作業等を行ったところでございます。

コロナ前の体制に戻すのはすぐ終わるだろうと高を括っていましたが、コロナ前まで来館者に休憩していただいていたスペースに間引いていた机や椅子等を置いていたため、机や椅子にホコリがかぶっていたことから、まずは清掃してからの作業となりましたので、全て終わるのにかなりの時間を要してしまいました。

最後まで作業をしていただいた課員の皆さんには感謝しかありません。

写真1
解放した休憩スペース

机や椅子等の備品を元に戻し、会議室等の定員はコロナ前に戻しましたが、当館は博物館と図書館の複合施設であるため、図書館側に高齢者の方々の利用が多いことから、職員のマスク着用、換気の継続、飛沫感染シートの継続、消毒の設置等、まだまだ完全にコロナ前に移行することは出来ていません。

次にどのタイミングで移行させるか現在のところ未定ですが、早く元に戻せるよう世の中の動きを注視していきたいと思います。

写真2
継続した飛沫感染シート

(片山 裕之 かたやま・ひろゆき/朝日町歴史博物館)
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[2023/05/28 22:00] | 未分類 | page top
【海博】特別展「鳥羽の漁村 小浜 -漁師の知恵 道具の工夫 魚介の供養-」
鳥羽市立海の博物館の平賀です。

今回は現在開催中の特別展「鳥羽の漁村 小浜 -漁師の知恵 道具の工夫 魚介の供養-」を紹介します。 

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鳥羽市小浜町は、鳥羽市の最も北に位置する集落で、令和5年現在、戸数396戸、人口753人が暮らしており、うち42戸が釣り漁、タコツボ漁、刺し網漁、ワカメ養殖、カキ養殖などの漁業に従事しています。

大正10年頃(100年前)の「三重県漁村調査」には、小浜地区の戸数は189戸、うち専業漁業141戸、兼業漁業20戸、総人口1077人のうち漁家の人口が810人とあり、ほとんどの家が漁業で生計を立てていた「漁村」であったことが記録されています。
小浜地区は、旧海の博物館が立地していた場所から一番近い漁村集落であったことから、海の博物館が漁具や漁村資料の収集活動を始めた昭和45年頃から50年代にかけて、かつて盛んだったボラタテ網漁、タイやサメの延縄漁、タコやマグロの一本釣漁などに使われた数多くの漁具や製作道具類の寄贈をうけました。

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今回の特別展では、小浜地区から寄贈をうけた江戸から明治、大正、昭和の時代につくられ、使われてきた実物資料を中心に展示しました。またお寺に建つボラの大漁やタイの豊漁に関する「南無阿弥陀仏鯐鰡水族碑」(1基)、「南無阿弥陀仏鯐鰡鰶水族碑」(2基)、「南無阿弥陀仏螠虫(ユムシ)供養塔」(2基)の計5基の石碑については、拓本と写真を展示して現在では考えなれないようなボラの大漁があったこと、タイ延縄の餌につかうユムシをとる漁具の発明がタイの豊漁に繋がり、ユムシの供養塔が建てられたことなども紹介しています。

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展示したボラタテキリ網漁の操業模型と絵図(2点)、漁撈用具類200点、古文書10点、古写真27枚などと解説文をとおして、小浜地区でかつて盛んだった漁業の姿、また漁具類にみられる漁師の知恵や工夫、魚介類の供養を続ける漁村の人々の想いなどについて、理解を深めていただければありがたいです。

期間は2023年6月25日(日)まで。
鳥羽市立海の博物館の入館料金でご覧いただけます。

(平賀大蔵 ひらが・だいぞう/鳥羽市立海の博物館)
[2023/05/14 22:00] | 未分類 | page top
【鳥羽水】スナドリネコの出産!
スナドリネコは、インドやインドネシア・中国南部など南・東南アジアに広く生息するするネコ科ベンガルネコ属の動物で、魚を器用に捕まえて食べる習性を持っていることから英名を「Fishing Cat」とも言います。ちなみに和名の頭についている「スナドリ」とは、漢字で書くと「漁り」。まさに水に入って魚を漁(すなど)るユニークなネコと言えますね。

さて、そのスナドリネコ(愛称:パール)が今年の3月25日に3頭の赤ちゃんを出産しました。母親は昨年も2回出産を経験しており、計3頭の赤ちゃんがバックヤードで飼育されていましたが、今回3頭生まれたことで合計6頭の子供たちが昨年から一気に増えたことになります。ネコの仲間は妊娠期間が約2か月と人間に較べると非常に短く、特に野生のスナドリネコにおいては、繁殖は周年に渡っておこなわれているようです。そのため飼育係はしっかりとした繁殖計画を立てて無秩序に子供が増えないように気を使う必要があります。またすべての出産が今回のように成功するとは限りません。母親が育児放棄した場合に備えて、人工哺育の準備も必要になって来ます。鳥羽水族館の場合も最初から完ぺきな飼育が出来たわけではなく、失敗を繰り返しながら試行錯誤して今回の成功に辿り着いたのです。苦難を乗り越えて努力してくれた飼育係の皆さんにただただ脱帽するばかりです。

「成功の陰に失敗あり」「努力は必ず報われる」と言われますが、これはどんな職業にも当てはまるものではないでしょうか。
今回生まれた3頭の赤ちゃんは、まだ当分バックヤードで飼育されますが、もちろん展示の際にはお知らせ致しますので、その時はぜひ彼らに会いに来てやってくださいね。心よりお待ちしております。

スナドリネコの三つ子の赤ちゃん

(若井嘉人 わかい・よしひと/鳥羽水族館)
[2023/05/07 22:00] | 未分類 | page top
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