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【朝日歴博】令和5年度事業について
朝日町歴史博物館の片山です。

2度も原稿を遅らせてしまい申し訳ありません。
3度目は無いようにいたします。

当町の人事異動の内示があり、新聞発表もありましたのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、私の異動はありませんでした。
令和5年度もどうぞよろしくお願いします

先週の3月17日(金)で3月議会が無事終了しました。

令和5年度は4月に町長選挙があるため、予算は通年の予算ではなく、政策的な判断が必要な事業を計上しない「骨格予算」となっています。

企画展の予算は、4月から始動する必要があることから当初予算に計上していただけましたが、財政状況が厳しいため、令和5年度も企画展の開催は1回限りとなり、また、要求額からも減額された形での予算となってしまいました。

また、企画展以外の予算につきましても、予算計上されない、又は減額という結果になってしまいました。
そういった厳しい財政事情の中でも、令和5年度の朝日町歴史博物館では下記の事業を実施いたします。

【令和5年度博物館実施事業】
 ・企画展(年1回)
・古文書学習会(年7回)
 ・文化教養講座(年3回)
 ・俳句作品展(年2回)
 ・その他(博物館実習等)

この他、図書館においてもいろんな年代に対応した教室やイベントを実施する予定をしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(片山裕之 かたやま・ひろゆき/朝日町歴史博物館)
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[2023/03/29 22:00] | 未分類 | page top
【桑名市博】令和5年度('23.4-'24.3シーズン)展覧会予定/Exhibition schedule
しばらくぶりの更新となりまして申し訳ありません。

本来であれば

0312 三重県博物館協会事務局
0319 朝日町歴史博物館

の予定でしたが2週連続の原稿未達(年度末はどこも忙しいようでして…)のため、アップすることができませんでした。更新を楽しみにされていた方にはご迷惑をお掛けしまして申し訳ありません。
そのため2週連続のお休みとなりました。謹んでお詫び申し上げます。

原稿催促係(オシリペンペン係/通称OPP)の鳥羽水さんのご活躍もあり、朝日歴博さんからは原稿を3月23日にいただきましたので、3月29日水曜アップの予定です。
*****
さて、桑名市博物館の2023-2024シーズンの展覧会ラインナップです。

桑名2023スケジュール (1)

4月は「火焔」(かえん)と題したやきものの展覧会です。燃えさかる炎のような展覧会になる予定です。よもやよもや!
2Fでは植物画。NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」(4月3日~)に全力のっかりの展覧会です。四日市市立博物館では「牧野富太郎が見た四日市」も開催中ですのであわせてぜひ!
刀剣は村正など刀鍛冶の郷・桑名で活躍した刀剣を紹介します。こちらも「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」(4月9日~)に全集中の展覧会です。
生誕200年、やまと絵の絵師として知られる桑名の画僧・帆山花乃舎の展覧会も予定しています。

桑名2023スケジュール (2)

7月は桑名盆です。名物として知られる桑名盆ですが、かぶら盆以外の桑名盆についても紹介します。
9月は額絵の展覧会です。絵は飾られる額のデザインによって印象が大きく変化します。また少し違った視点から絵画に親しむ展覧会になるかも…?

桑名2023スケジュール (3)

「武門の遺産(レガシー)」は三重県桑名市・埼玉県行田市・福島県白河市の三市連携による展覧会です。
今回は大河ドラマで注目を集める德川家康や将軍家との関わりにスポットをあて、姉妹都市締結のきっかけとなった三方領地替えとあわせて紹介します。
三方領地替えが文政6年(1823)ですので、ちょうど200年の節目の年でもあります。

12月は恒例のヴィアティン三重展。今年こそ、絶対昇格しましょう!

桑名2023スケジュール (4)

年明けは「松平定信と源氏物語」です。2024年の大河ドラマ「光る君へ」に寄り添った展覧会です。
定信の超絶細写が見られるはずです!
また2024年は辰年、「桑博ドラゴンズ」と題した「龍」とかかわりのある刀剣・刀装具を紹介します。

そして久しぶりの刀剣展「刀剣アラカルト」!
どんな刀剣が出るのでしょうか、今から楽しみです。

令和5年度の桑名市博物館にぜひご期待ください。

なお現在は浮世絵Bon voyage!(ボンボヤージュ)展を4月9日まで開催しています。

浮世絵展

桑名だけではなく、東海道の伊勢七宿(四日市、石薬師、庄野、関、亀山、坂の下)なども描かれた浮世絵60件弱、2階では万古焼・刀剣も展示していますのでこちらもあわせてご来館ください。
[2023/03/26 22:00] | 未分類 | page top
【鳥羽水】超貴重映像、ダイオウグソクムシの脱皮
みなさんは、“脱皮”という現象をご存じですか?「だっぴ」と読みます。

これは、「ある種の動物において自分の体の成長にともない、その外皮がまとまって剝がれること」を示しますが、昆虫などの節足動物の他、爬虫類、両生類の成長過程に見られる現象です。ヘビの抜け殻を見たことがあると思いますが、あれは脱皮した後の皮膚なのです。 

その脱皮がなんとあのダイオウグソクムシに起こったのでした。ちなみにダイオウグソクムシの脱皮例は、世界にまだ8例しかないそうです。

ダイオウグソクムシは、エビやカニとおなじ節足動物の仲間で、おもにメキシコ湾や大西洋の水深800mの深いところでよく発見されます。我々の知っているダンゴムシによく似ていますが、大きさは20㎝以上、最大で50㎝にもなります。鳥羽水族館にも現在4個体が飼育されています。

さて、先月1月23日の昼過ぎに飼育担当者が、飼育中のダイオウグソクムシNo.28の異常な行動を発見しました。それは、腹部を少し屈曲させて上に持ち上げる行動だそうで、その行動が現れると十数時間以内に脱皮が始まることを前回の経験から飼育係が知っていたそうです。

担当者によると前回の脱皮は2019年に別の個体であったそうです。その時は15時にその行動が見られ、次の日に出勤するともうすでに脱皮は終了していたということでした。

飼育担当者は、今度は絶対に見逃すまいと、すぐ広報担当者に連絡し脱皮の一部始終をYou Tube でLIVE配信することにしました。
そして…。大勢の視聴者に見守られながら脱皮を続けるNo.28君。脱皮が無事終了したのは、日が変わった午前1時頃でした。

私が面白いと思ったのは、脱皮が体の前と後ろの半分ずつに分かれて行われることです。
実は脱皮というのは、殻を脱ぎ捨てることで殻に含まれるたくさんの石灰質を捨ててしまうことになります。そこであらかじめ前半分に石灰質を貯蔵しておいてから、後ろ半分をまず脱ぎ、その後、後ろ半分に再び石灰質を移して前半分を脱ぐのです。
今回後ろ半分を脱ぐことに成功したわけですが、前半分はこれからだそうです。実はこれまで飼育下での前後完全な脱皮は成功しておらず、すべて途中で死んでいるとのこと。
今はただNo.28の完全脱皮を祈るだけです。

①
①脱皮直前、まず石灰質が前半分に凝縮

②
②後ろ半分を脱皮した直後

③
③脱皮殻 

(若井嘉人 わかい・よしひと/鳥羽水族館)
[2023/03/05 22:00] | 未分類 | page top
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