(写真1 詩吟)
![]() 旧長谷川家で「紅葉と秋月を観ながら詩吟を聴く集い」を持ちました。詩吟詠 田島麟芳先生 琴演奏 磯輪雅楽之先生にお世話になりました。 「海南、気暖にして秋を知らず、一路わずかに西すれば・・・・」江戸後期の詩人染川星厳(せいがん)が伊勢の国を訪れた時の七言絶句を始めに吟じてもらいました。 (写真2詩吟) ![]() 午後5時30分からの夜の開演でした。最後は、寒山寺の拓本でも有名な唐代の詩人、張継による七言絶句「楓橋夜泊」。「月落ち烏鳴き霜天に満つ、江風漁火愁眠に対す、姑蘇城外の寒山寺・・・」 晩秋を彩る紅葉は、色鮮やかで梅花より紅く燃え、黄金よりも眩しく輝く良い季節です。 12月初旬は、他に旧長谷川治郎兵衛家で「旧家で楽しむ秋の夜長のナイトツアー」をもちました。(時間は、17:30~19:00でした。) (写真3ナイトツアー) ![]() 竹灯りとライトアップした紅葉を観ながらの夜の博物館見学です。大正ガラスに反射した灯りも情緒豊かな雰囲気を演出してくれました。 (写真4ナイトツアー) ![]() 学芸員からのちょっぴりお得な特別の説明など、普段あがれない2階からの眺めを楽しんでもらいました。 松阪歴史文化舎のホームページは、こちらです。 (松本吉弘 まつもと・よしひろ/旧長谷川治郎兵衛家) |
12月7日(水)、セラミックパークMINOにて開催された、第46回東海三県博物館協会研究交流会に参加してきました!
![]() 会場のセラミックパークMINOです。アプローチの立派な橋や展望台(軽い登山でした…)もあるすばらしい施設です! さて今回のテーマは 「博物館資源のデジタルデータベース化の現状と今後」 で、ミュージアムにおける資料の管理・活用について真剣で熱い議論が交わされました。 ![]() 金山喜昭さん(法政大学キャリアデザイン学部教授 )によるご講演では、各館の理念に沿った資料管理のルールを館と行政との間で明確に位置付けるべきではないかとの問題提起があり、また、資料を収集・保管する一方で適切な処理(移譲、研究資料としての活用などを含む)をする必要があるとのお話がありました。 資料はミュージアムの根幹となるものであり、豊富なコレクションは展示や教育活動をはじめとした館の活動を豊かにしてくれるものです。一方で、収蔵庫には限りがあるため、収集のみ続けることは不可能です。時に一部の資料は処分せざるを得なくなるのですが、何を残すのか、その基準は何か、各館の事情も含めて今後向き合っていかねばならない課題の一つです。 続いて今回のテーマについて 可児光生さん(美濃加茂市民ミュージアム館長)、副田一穂さん(愛知県美術館主任学芸員 )、 守屋和幸さん(三重県総合博物館館長)から、各県の事例報告がありました。またその後のディスカッションでは、デジタルアーカイブに優先して残すものは何か、との話題にもなりました。 今年(2022年)の博物館法の改正によって明文化されたこともあり、近年デジタルアーカイブ等での資料公開が進みつつあります。三館それぞれの理念や公開方法を伺い、館の役割に合わせて資料の活用を図ることの重要性を再認識いたしました。 ![]() 博物館法の改正にともない、ミュージアムには新たな役割が求められていくこととなります。 私たちの世代において、ミュージアムのすべきこととは何か、今後も問われ続けることであろうと思います。 そのなかで学芸員としてできることを考えながら、自己研鑽に努めてゆくつもりです。 刺激的な交流会をありがとうございました! また、名刺交換させていただいた皆様方、ぜひ桑名市博物館へお越しください。 追伸 岐阜県陶芸美術館では1月29日まで「愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗なる英国のライフスタイル」を開催中です。 素敵な展覧会ですのでぜひ皆様ご来館ください! (塩田 奈実 しおだ・なみ/桑名市博物館) |
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