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2019年のごあいさつ
さて2019年もいよいよ終わりを告げようとしています。

2019年も三重県博物館協会に多大なるご支援を賜り誠にありがとうございます。

・博物館協会って何をしてるの?

・博物館って普段どんな仕事をしてるの?

といった興味を少しでももってもらえればと思って有志でやっています。三博協の会員の方で広報活動に興味がある方がいらっしゃればぜひご参加くださいね(事務局の三重県総合博物館に申し出て下さい)

そういえば1月2日からパラミタミュージアムと四日市市立博物館は開館しますね。

ぜひ皆さまも2020年の初ミュージアム詣でを楽しんでください。桑名市博物館は1月11日のワン!ワン!ワン!です。

それでは皆さま良いお年をお迎えくださいませ。
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[2019/12/30 18:51] | 未分類 | コメント(0) | page top
ビジツカンの道具 第4回「ライト」─握り方でモテたい道具です─
 「このコラムもそろそろな…」という上司の言葉に言論統制の気配を感じ始めたこのコラム。最終回になるかもれない第4回目は「ライト」です。これまで何度も調査調査と書いてきましたが、例えば調査先が個人宅や寺社などの場合、作品を見るには適さない、暗い環境だったりすることも多々ございます。私にはあまり経験はございませんが、調査先が旧家の土蔵とか天井裏とか床下だったりする場合もあるそうです。そんな話を聞いておりますと、「作品と一緒に見つからないかな、鉄仮面を付けた所蔵者の双子の弟❤」などというメルヒェン(Märchen)な妄想にかられてしまいますが。とにかく、調査において作品がよく見えないままでは話になりません。そんな時に活躍するのがライトなのです。

他にもこんな使い方があります。調査の場において、作品を指さすことはあまり好まれません。誤って指先で作品を突いてしまい、損傷させてしまうこともあり得るからです。だからといって、他の学芸員と「あの作品の下から2.57cm、右から4.28cmの部分に花が描かれていますね」「あれは顔ではありませんか?」「いえ違います、それは下から3.12cm、右から5.18cmのところにある顔で、私が申し上げたのは下から2.57、いや2.58cmの…」と言葉だけで説明しあうようでは隔靴掻痒。調査にも5年ほどの月日が流れてしまい、久々に自宅に帰ってみれば息子は見事な反抗期を迎え、既に盗んだバイク(原付)で走り出していることでしょう。行く先も判らぬまま、そして宿題も終わらぬままに。

つまり、指をさす代わりに、ライトで該当する箇所を照らしてしまえば話も調査も早いというわけです。
少々話は変わりますが、私は常々「モテたい」と考えております。ならば、学芸員のモテる所作としてライトの握り方にもこだわりたいところ。例えば図のように、逆手でライトを握ってみてはどうでしょう。その姿は某特別捜査官ジャック・バウアーを想起させる侠気に満ちたものとなり、調査に立ち会ったご婦人方のハートをわしづかみにすること間違いありません。あるいは、両手がふさがっている場合、ライトを口に咥えてみましょう。するとなんということでしょう。そこには文系男子のイメージを覆す野性味あふれる漢の姿が顕現することに!ちなみに、腕まくりでネクタイを緩めておくと効果は二倍です。ただ注意しておきたいのは、発光部を口腔内に向けて咥えないこと。口腔内壁がライトで照らされ、頬をうっすらと発光させる奇怪な人物になってしまいます。いやそもそも、ライトを咥えると唾液がたれてしまうのでこれもご法度ではあるのですが。

さて、ここで某E青文庫の学芸員Mさんのご登場です。Mさんはカメラを含む道具全般にこだわりをお持ちの方。ある日一緒にお酒を飲みながら、上記のような愉快話をしておりますと、「私は普段から二本のライトを持ち歩いております」と、テーブルの上に二本のブツをゴロリと取り出して、「こちらのライトの色温度が絵画を見るのに適しているのです。そしてこちらのライトが彫像などに適した色温度の光を…」と、薄暗い居酒屋で時折「お品書き」を照らしながら解説されていました。この人警官に職務質問された場合にも同じように説明するんじゃないかしら、とMさんの恐ろしさを思い知った今日この頃です。

初出:『熊本県立美術館だより View』148号 2014年3月

04_第4回図版


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編集長より。
H田センセイの文章センスが遺憾なく発揮されていて相変わらず最高ですね。位置をセンチであらわすところなんか完全に落語ですもんね。ちなみにウチはライトはジオルクスを使っていたのですが残念ながら現在は生産中止。昔に比べてLEDライトは飛躍的に増えたので色々使っています。学芸員の研修とかでも意外と一番必要なのは「私が使っている調査用ライトベスト5」とかではないかと思ったりします。
[2019/12/12 00:00] | 未分類 | コメント(0) | page top
三博協 令和年度展示研修 参加レポ
こんにちは。三重県博物館協会です。


12月3日(火)、三重県総合博物館にて、三重県博物館協会 令和年度研修事業スキルアップ研修 展示研修が行なわれました。


三重県博物館協会では、会員館園の職員の技術向上を支援するスキルアップ研修を定期的に開催しています。
今回の研修では、三重県総合博物館にて12月1日まで開催されていた「三重の仏像~白鳳仏から円空まで~」展の撤収作業現場を見学させて頂きました。


20191203展示研修


展示をしない限り滅多に見る機会のない仏像の梱包作業とあって、参加者のみなさんの眼差しも真剣そのもの。
実際に梱包を進めていたのは日本通運のスタッフさんなのですが(※担当学芸員は作業の様子を見ながら現場を指揮することが多いです)、作業風景を16名の参加者に凝視されながら遂行するというのは精神的にとても辛かったのではないでしょうか・・・。当記事の筆者は小心者ですので、見学中何度も「逆の立場だったら今頃胃に穴が10個開いてる」と思いました。


「三重の仏像」展の担当者さん及び日本通運のスタッフさん、この度は大変お忙しい中ご協力頂きまして本当にありがとうございました。


三重県総合博物館の次の企画展は12月21日(土)より、「1960年代の熱気を未来につなぐ~出来事でふりかえる60年の歩み~」 展が開催されます。ぜひご来館くださいね!
[2019/12/10 11:13] | 行事報告 | コメント(0) | page top
鏑木清方展@名都美術館
愛知県長久手市の名都美術館で10月11日から始まりました

<特別展>
鏑木清方 -清くあれ、潔くあれ、うるはしくあれ-


のご紹介です。なお「カブラ『キ』・キヨカタ」です。濁りません。

名都_清方 (2)
リニモの駅にもポスターが貼られていました!

名都_清方 (1)
リニモの杁ヶ池(いりがいけ)公園駅から徒歩数分で名都美術館さんです。

清方の代表作がずらりとそろう壮観な展覧会です。図録も販売中、おススメです!

特に明治期の作品は非常に興味深く拝見しました。私自身のお気に入りは№4《孤児院》です。

展覧会は12月15日までです!
[2019/12/05 19:00] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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