昨年度及び本年度の総会で可決された40周年記念事業の計画では、展示の仮題を「資料が語る三重の自然と歴史と芸術」としていました。さすがに、漠然としているため、更に具体的な内容を、ワーキングで考えました。各館の業務負担などの現実部分と、こんなことができれば楽しいなという夢の部分をおりまぜ、色々な議論がでました。
最初に、紀州藩のつながりや、本居宣長や松浦武四郎など人物のつながり、海の生き物などつながりなどテーマ別のグループを作り展示という案が、ワーキングの皆さんからでました。しかし、三博協加盟館園全体をグループ分けするのは難しいし、県立博物館の企画展みたいになってしまうという議論が起きました。そして、新県立博物館を訪れた皆さんに、三重県内にはいろいろな博物館があることを知ってもらい、各館園へ行ってもらうことが重要であるということが確認されました。そして、各館の枠を設けた展示にする必要があると意見はまとまり、全体を貫くテーマを検討することとしました。テーマ案には「各館コレクション対決」、「各館園のリクエストによる各館園所蔵品総選挙」など、おもしろい意見が次々出されましたが、最終的には、「我が館はここから始まった」がいいという話となりました。WG案は以下の通りです。 40周年記念展示「我が館はここから始まった」 テーマ:「我が館はここから始まった」 展示品:各館の始まりに関わる所蔵品 1部 古い順に各館の紹介を並べ、三重県の博物館史を展示 ・各館からの出品資料が各館の歴史に直接結びつき、 展示環境としても適切な場合はここに配置 2部 各館の特徴を表す所蔵品 ・資料の保存環境やサイズに配慮しゾーニングして配置 ・自然資料と民俗資料、美術品の混在は絶対に避け、各 館が資料を安心して出品できるように 学芸員の姿・博物館の仕事がみえるような展示 ・県民の皆さんへも、行政の皆さんへも、学芸員の存在、 博物館の仕事について知ってもらう。 |
わたくし、個人的に、昨日2月16日、せんぐう館で現在行われている企画展「いざゆかん、お伊勢参り」にちなんで開催されました、皇学館大学佐川記念神道博物館学芸員・教授の岡田芳幸先生による「参宮のお話」に行ってまいりました。会場も、講師も三博協加盟館園関連ということで記入させていただきます。
せんぐう館の方からお誘いいただいたもので、催事室での講演を初めて聞かせていただきました。 当日は、昨年末の研修会でもお世話になった、せんぐう館の職員の方々とも再会でき、せんぐう館前で記念撮影した写真の焼き増しをお渡ししました。岡田先生も、昨年末の研修会に参加していただいていましたので、写真をお渡しできました。 岡田先生のお話は、参宮の一般的な解説にあわせて、御神宝の展観など、近世の博物館的な取り組みを報告され、せんぐう館のルーツともいえる流れを解説されておられました。催事室は、勾玉池につきだした空間であり、背景の池と森の落ち着いた空間を味わいつつ、講演を聞くことができる空間でした。池の近くということで、お手入れなどは非常に手間だと想像できますので、来館者に講演と神宮の宮域の落ち着きを体感してもらうためになみなみならぬ努力を皆さんされているのだろうと、思いをめぐらせました。 その後、せんぐう館員による展示案内があり、ていねいに近世初期からの神宮宮域のようすをお話しされておられました。他館の活動を見る機会は意外にございませんので、大変良い機会であり、勉強になりました。次回は2月23日(土)に講座「机の上の参宮」が開催されるようです。 |
昨日、自宅で録画した、探偵ナイトスクープを見て居ましたら三博協加盟館園が取り上げられてびっくり。2月15日深夜メ~テレで放送されていた回です。
なんと、体に寿の字があるカンパチが、志摩マリンランドhttp://www.isesima.com/M-rand.htmで泳いでいて驚いたが、それを友達にいっても信じてくれない・・・。確かめてくれ。というお話でした。 志摩マリンランドをはじめ、二見シーパラダイスhttp://www.futami-seaparadise.com/、鳥羽水族館http://www.aquarium.co.jp/といった水族館も博物館の仲間で、三重県博物館協会に加盟してもらっています。 このテレビ番組、桂小枝探偵が志摩マリンに行き、実際にいることを確認し、友達をぎゃふんといわせた、という結果でした。志摩マリンの里中館長さんが登場しお話をされておりました。 さて、志摩マリン以外にも、探偵ナイトスクープには、斎宮歴博のエントランスで依頼者と出会うという回があったり、県博を小枝が訪ねてくるという回があったりと、県内博物館にも多少のご縁がございます。他の館ももしかしたら取り上げられているかもしれません。県博に小枝が来たときは、強烈なテンションだったそうです。小枝の対応をした、某県博職員(現在は転勤されております)は強烈なギャクセンスの持ち主でありましたので、さぞや面白い対決となったとおもいきや、本人いわく「あまりにもテンションが高すぎて圧倒された」とのことでした。 他にも、会員館園の皆さんにお話を聞いたら、TVにまつわる、おもしろい裏話が出てくるかもしれません。 |
●三重中央農協郷土資料館
JA三重のHP内に設置されています。地図が他のJAさんと共同なので一瞬わかりにくいのが残念です。 ●ルーブル彫刻美術館 かなり力を入れて作ってらっしゃいます。中でもCMなどはとても新しい取り組みなのではないでしょうか。 ●津市美杉ふるさと資料館 津市のHP内にあります。駐車場(あるんでしょうが)の有無、出来れば電話番号だけではなくファックス番号も欲しいところです。 ●松浦武四郎記念館 松阪市のHP内にあるため、せっかくのコンテンツが平板になり、リンク荷重の印象があります。 アクセス、イベント情報、武四郎の紹介などは充実しています。 ●松阪市立歴史民俗資料館 武四郎館と同じく松阪市のHP内にあります。アクセスなどの情報は完備しています。鈴の音バスやら三交バスなどへのリンクがあればより親切かもしれません。 企画展情報もpdfでわかりやすくPRされています。 |
●高田本山専修寺宝物館
専修寺の中に宝物館のHPがあります。 アクセスなどもわかりやすく整備されています。所蔵宝物についてもページがあります。 ●三重県立博物館 現在建て替え中ですが、HPは充実しています。 まずデザイン的にとても洗練されています。コレクションも一部が見ることが出来ます。 今回初めて知ったのですが、twitterで情報発信にも積極的に取り組んでいます。 ただ、役所ならではのフォロー・リプライは無し、という制限は厳しいですね。 まぁそれは仕方の無いことだと思いますが、一般の方にはわかりにくい論理ではあります。 ●三重県立美術館 三重県美さんは比較的よく利用させていただくのですが、改めて見ますとやはり良く出来ています。 X線画像とか、コレクション検索とか(これにはよくお世話になります)、スクールプログラムも充実。 これまでの展覧会を紹介してるのも、ついカレントに流れやすい傾向の中でとてもすばらしいことです。 なので今回は苦言を。 ・地図がわかりにくい…知ってる人は地図を見ないのですが、改めて見直すと思った以上にスクウェアにデザイン重視な地図になっていて、これは初見ではわかりにくいなぁと思います。まぁスマホで地図見ながら来館下さい、という提案もありですが、そういう手段が使えない際に公式サイトの地図を当てにする場面もあるということもご理解ください。 ・学芸室だよりの充実…メルマガもされていて情報発信は頑張ってらっしゃいますが、学芸室だよりの更新頻度が館長さんの獅子奮迅のみではやはりさみしいものです。 ●石水博物館 石水さんもオシャレHPです。 アクセス・開館情報・展覧会情報など過不足なく整備されています。 メニューバーがスクロールするのもプロ仕様らしくかっこいい。blogなどが無いのが意外です。 |
●鈴鹿市考古博物館
鈴鹿の考古博さんも独自HPを持ってらっしゃいます。 地図や報告書をPDFで配布したり、かなり積極的です。アクセスなどの紹介もきっちり作っています。 なかでも「博物館あれこれ」は、実際に博物館がどのような活動を行っているか紹介しているもので、考古博の取り組みがよくわかります。 ●亀山市歴史博物館 亀山歴博さんはHPが大充実しています。見事。 ほぼ必要な情報が過不足なく得られます。 年間スケジュールもあり、グーグルの地図ともリンクされています。営業カレンダーはとても便利ですし、学校の先生向けの情報発信も整備されています。 また、現在開催中の「多門櫓、大いにつぶやく。」というタイトルは秀逸です。個人的に三博協(仮)ブログ認定展示タイトル賞(歴史部門)をあげたいくらいです。 ●かめやま美術館 浮世絵コレクションで知られるかめやま美術館さんのHPは、運営する会社のHP内に設置されています。 アクセス、開館時間などプロフィール情報は掲示されていますが、たとえば企画展の内容についてもう少し詳しく知ることが出来ると、来館者にとってありがたいのではないでしょうか。 ●赤塚FFCミュージアム 独自HPなし。 |
佐倉市立美術館のサイト。
とっても遊び心があっていいですね。 しかしなぜ佐倉…。銭形は埼玉県警に出向してたことがあって朝霞に住んでるらしいけど。 ボヤッキーは会津若松出身とかアニメも色々裏設定ってありますね。 三重県民なら忘れちゃいけないのが『ギャグ漫画日和』ですけども( ´∀`) |
今回は鈴鹿市所管の文化施設です。
●佐佐木信綱記念館 開館カレンダーもあり、アクセスマップもとてもわかりやすい。 佐々木信綱の紹介もあり、必要最低限は完備されています。 ●鈴鹿市稲生民俗資料館 信綱記念館と同じ鈴鹿市の所管の資料館ですが、充実度は全然違います。 地図も拡大せずわかりにくいですし、展示内容も示されていません。 ●伊勢型紙資料館 他館と同様、市のHP内にありますが、情報そのものも固定化されているような感じです。 常設しかないのですが、充実した史料があるだけにそうしたものの発信が期待されます。 ●庄野宿資料館 最低限の情報は掲載されていますが、地図がわかりにくいと思います。 また、車以外の公共機関で行かれる方はどのようにして行けばよいのか示されていないのも残念です。 ●大黒屋光太夫記念館 ここだけこれまでのパターンと違うオリジナルHPを持っており、独自のHPを作成し情報発信しています。 pdfで開館カレンダー配布。アクセスもさまざまなパターンに分化しており親切です。MAP FANにもリンクしています。 記念館だよりもpdfで配布。2010年4月までで止まっているのが残念ですが、過去の展覧会の案内が見られるのも面白いです。 デザイン的に統一感を持たせていくと、より見やすくなるのではないでしょうか。 |