こんにちは。桑名市博物館の元職員・K.Mです。
あちこちで秋の特別展が始まったり、始まろうとしている今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 さて、私はともうしますと、刈谷市歴史博物館さんで10日より始まりました「徳川家康の遺産」展に行ってまいりました。 博物館入り口の特別展の看板(?)をあとで撮ろうと思ってそのまま忘れて帰ってきたのはどこのどいつだーい? あたしだよー! いや、ちょうど小学生さんたちが見学にいらっしゃったタイミングと入館が重なっていたもので…… 代わり(?)に日付印入りの刈谷城のパネルは撮ってきました。 ![]() 徳川美術館さんの所蔵品を、家康の母・於大の方ゆかりの地で拝見できるのがこの「徳川家康の遺産」展。国宝・重文の刀剣や小袖なども出品されています。 太刀 銘 来孫太郎作の刃文がすごいきれいでしたね。ひときわ白く輝いて見えました。 個人的には、「僧正遍昭集臨模」と衣服辺りが大変楽しゅうございました。 毛筆の筆とはなかなか仲良くできない性分で、技法とかはよく分からないのですが。美しい筆跡や表装を眺めるのが好きです。遍昭集は展示替えで、後期には家康自筆の和歌色紙になるようですね。 辻ヶ花は、現在のものと趣が違って見えました。が、それはそれとして、絞りの技術に圧倒されます。 後期展示は27日から。前期・後期とも行くとプレゼントがいただけるとか。 ちなみに、カウンターで周辺のランチマップいただけました。「ご飯とかどうしようかな?」という時には参考にしてみてくださいね。 秋は気になる展覧会が目白押しです。 石水博物館さんの「数寄者・村山龍平の茶の湯」、名古屋市博物館さんの「模様を着る」は行きたいな! とスケジュールとにらめっこをしています。 もちろん、当館の「三重刀剣紀行」もよろしくお願いいたしますね! 桑名市博物館では、現在、入館時にお名前やご住所などご記入いただいております。お手数おかけいたしますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。 展覧会案内のホームページに用紙のデータがございますので、ご記入いただいた紙をご持参いただくと入館がちょっとだけスムーズになるかもしれません。 朝日カルチャーセンターでの「三重刀剣紀行」のweb講座、申し込み明後日まででしたね。アーカイブ配信はないそうなので、ご注意ください。 実は「刀剣幻想曲」の時に宣伝しようと思っていたものがあるのですが、新型コロナで展覧会が流れ、タイミングを逃し続けています。別段、秘密にしていることというわけではないので、既にご存知の方もいらっしゃると思いますが。みなさまに積極的にご紹介できるようになりましたら、お話しさせていただきますね。 スポンサーサイト
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桑名市博物館元職員のK.Mです。
先日、パラミタミュージアムさんへ国芳展を観に行ってまいりました。 ![]() 浮世絵人気か、からくり人形の時間に当たっていたからか、平日にもかかわらず結構な数の方がご来館なさってました。 肝心の展覧会は、点数がかなり多くて見応えがありました。 『水滸伝』(頭に「幻想」ってつけたくなりますね!)が題材のもの。妖怪退治などを題材にしたもの。役者絵や、歴史物語(というと個人的には四鏡と『栄華物語』なんですが……)を題材にしたもの。目録によると152点だそうです。 肉筆画の表装がすごーく素敵でした。 それから、『荷宝蔵壁のむだ書』。浅学にして、たぶん初めて観まして。衝撃的でした。「浮世絵ってこんなの」という先入観というか、固定観念というか、思い込みが強かったんだなぁ、と。そういったものにとらわれすぎてはいけないな、と自戒の念を抱きました。 しかし、「らくがき」のセンスというかイメージというか……今も昔もあまり変わらない感じがして、面白いものですね。それを木版で印刷した彫師さん・摺師さんもすごい技術です。国芳「次はこれで、ヨロ!」彫師・摺師「は!?(二度見)」みたいな光景を想像するとなんだか趣深いです。 ![]() 『荷宝蔵壁のむだ書』が関連書籍として販売されていた図録に掲載されていたので、絵はがきと一緒に購入しました。 27日まで開催中ですので、ぜひご覧ください。 さて、桑名市博物館では現在、絵画を中心とした「巡る季節」展と、2階で特集陳列「陶芸乱舞」「収蔵刀剣展」を開催中です。収蔵刀剣展は今回もキャプションに一文リードがついていましたね。個人的には、截断銘の一振についていたのに「そうきたか」と思いました。 刀剣といえば、昨日・今日と四日市で刀剣の展示即売会がありまして、時間が作れたので少しだけお邪魔してまいりました。千子派の無銘の短刀(鞘書は「村正」だったので、これも「伝村正」ですね。)が一振あって、それを割としつこく観ていたからか、係の方が少しお話ししてくださいました。その際、 「10月からだっけ、村正展があるみたいですね」 「正確には村正展ではなくて、三重県ゆかりの刀剣展というか…あ、私、今度の展覧会のチラシ持ってますよ、ご覧になりますか?」 と、実に自然(?)な流れで、「三重刀剣紀行」を宣伝してまいりました!(一体、何をしに行っていたのやら……) ちなみに、当館は現在絶賛、図録の校正中のようです。10月17日(土)からの予定ですから、開幕までもうひと月なんですね。待ち遠しくも、あっという間のひと月になるのでしょうか。 |
ご無沙汰しております。桑名市博物館の元職員・K.Mでございます。
騒がしかったり慌ただしかったりする夏を過ぎ、気がつけば秋ですね! 当館では先日「よみがえる連鶴」展が無事閉幕。今週末5日から始まる「巡る季節展」への展示入れ替え(と、特別企画展の準備)で館内はてんやわんやしている頃でしょうか。展示入れ替えの期間が短いと大変です。 台風10号が発生して、週末が心配な今日この頃ですが、展覧会を楽しみに待ちたいところです。 さてさて、話は変わりまして。 ![]() 行って参りました斎宮歴史博物館。 ![]() 夏季企画展の「斎王を選ぶ」。 殆どが館蔵資料のため、一部を除き、フラッシュを使用しなければ写真撮影OK! あれこれ撮らせていただいたのですが、カメラとケースか照明か何かの相性が良くないらしく、綺麗に撮れませんでした……残念。 個人的に面白いと思ったのは、1年間に亀卜で使用できる甲の数に上限があった、という話。 斎王が選ばれて野宮にいる時は臨時で数が13足されるのだとか。12ヵ月+閏月で13なんでしょうかね? それから、官位相当図。官職名の唐名が並記されていて楽しかったです。 いろいろと勉強になりました。 10日まで開催なさってますので、気になりましたらぜひ足をお運びください。 涼しくなって、感染症も相応に気をつければお出かけを楽しめる、そんな秋にこれからなると良いですね。 昨日は「最高気温32度」と見て、思わず「涼しいですね」と思ってしまいましたが、感覚がおかしくなっていますね……日中はまだまだ暑いです。みなさま、新型コロナだけでなく、熱中症にも充分お気をつけてお過ごしください。 |
こんにちは。三重県博物館協会です。
3月から始まる企画展と、開催中の企画展を集めました。 (そうは言っても記憶漏れがあるかもしれないです。謝罪っ・・・・!) 今月も是非三重にお越しくださいね。 ☆3月開始の展覧会 桑名市博物館「進みゆく日本画 ―近代を映すあまたの美―」3月2日(土)-4月7日(日) 三重県総合博物館「博物館の舞台ウラ ~新着資料が活用されるまで~」3月2日(土)-4月5日(金) 松阪市立歴史民俗資料館「松阪商人長谷川家のいちおしセレクション」3月1日(金)-5月26日(日) 斎宮歴史博物館「みやこの土器のコピー」3月5日(火)-5月19日(日) 神宮徴古館「国史絵画にみる我が国の歩み」3月1日(金)-4月24日(水) 式年遷宮記念神宮美術館「光-歌会始御題によせて-」3月1日(金)-3月26日(火) 伊勢現代美術館「谷本景 Since ancient times 古代から」3月8日(金)-5月12日(日) 鳥羽水族館「平成の快物」3月16日(土)-4月30日(火) 海の博物館「チームラボ お絵かき水族館」3月1日(金)-3月31(日) 志摩マリンランド「水族館で振り返る平成の時代~ハゼの世界と共に~」3月1日(金)-6月2日(日) ☆3月終了の展覧会 四日市市文化会館「古萬古展」~3月17日(日) パラミタミュージアム「エロール・ル・カイン絵本原画展」~3月31日(日) 鈴鹿市考古博物館「伊勢国分寺のすべて」~3月3日(日) 亀山市歴史博物館「昔の道具」~3月10日(日) 大黒屋光太夫記念館「光太夫の書いたロシア文字」~3月17日(日) 三重県伊賀庁舎「おかえり!ミエゾウ」~3月11日(月) ※三重県総合博物館による出前展示 三重県立美術館「柳原義達―ブロンズ彫刻と原型」 「Para-Landscape(パラ ランドスケープ)」~3月24日(日) 松浦武四郎記念館「武四郎の謎」~3月17日(日) 本居宣長記念館「君のめぐみ―宣長と和歌山」~3月3日(日) 松阪市文化財センター・ はにわ館「船形埴輪」~3月17日(日) 斎宮歴史博物館「謹賀新年!亥が行列する銅鐸!!」~3月3日(日)、「描かれた斎王たち」~3月24日(日) 多気郷土資料館「昔の農具と米作り2」~3月17日(日) 山田奉行所記念館「山田奉行とまちづくり」~3月31日(日) 尾崎咢堂記念館「尾崎行雄の貌ー95年の人生を追うー」~3月10日(日) 伊勢現代美術館「Fresh2019 浅沼香織 展」~3月24日(日) 海の博物館「阪本博文写真展 働く漁村シリーズ③石鏡の海藻」~3月31日(日) 真珠博物館「1908年の真珠採り」~3月31日(日) ☆開催中の展覧会 石水博物館「描かれた物語」~4月7日(日) 神宮徴古館「神宮美術館の源流」~4月2日(火)、「伊勢の神道と学問」~7月10日(水)、「我が国の天然繊維」~9月24(火) マコンデ美術館「マコンデ彫刻の愛と性」~4月29日(月) |