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平安貴族が恐れたコト(2月3日午後、四日市市博にて)開催
ミュージアムトークが迫ってまいりました。事務局でも、いろいろ準備をしております。2月1日に三博協40周年記念事業WGがありますので、その時に四日市市博のかたと最終打合せとなります。
 繰り返しですが、2月3日(日曜日)は第1回目です。13時30分から15時00分まで、四日市市立博物館講座室(〒510-0075 四日市市安島1丁目3番地16)を会場に以下の内容で行います。

 演  題 平安貴族が恐れたコト
 講  師 船越 重伸(斎宮歴史博物館)
 定  員 80名
 参 加 費 無料
 申 込 み 不要、当日受付
 お問合せ 四日市市立博物館 TEL 059-355-2700
 ※なおチラシのPDFなどは次のホームページに掲載しております。
    http://ss100051/TOPICS/2013010167.htm

 ありがたいことに、1月19日付の伊勢新聞でミュージアムトークを取りあげてもらいました。ぜひとも皆さんお越しくださいますよう、お声掛け等お願い申し上げます。

 このネタにちなんで、以前三重県内のあやしい話の「めくり」について報告しましたが、やっぱりほかにも沢山みえのあやしい話があります。
過去のめくり開陳第2弾ということで、全373頁の本をめくったデータを示します。今回は2010年に出されたちくま学芸文庫からです。
 下総国(現千葉県)香取の名主の家に生まれ、国学者平田篤胤の門人となり、さまざまな著作を記した、宮負定男(1797年~1858年)。宮負が記した奇異(あや)しい話の集大成が、『奇談雑史』です。今度は、一人の著作から三重県関係のあやしい話を抜き出しましたが、でるわでるわ。やはり、平田国学の門人であり、伊勢参宮の経験もあり、並々ならぬ興味があったようです。
 抜き出した結果は以下の通り。

 第二巻
  人丸明神に仕へし人の事 播州明石での伊勢参宮途中の客死者の奇瑞
  神隠しの男子の事 奥州南部の人の伊勢参宮での奇瑞
 第四巻
  参州磯丸が歌の事 うたよみの伊勢参宮での奇瑞
 第五巻
  紀州八木山の里山神祭の事 大笑いするお祭り
  猪の怨霊の事 奥州の人が紀州熊野から配札に来た神官に祈祷を頼む
 第六巻
  高瀬氏の娘の事 伊勢神宮の神楽職に生まれ変わりたいと言っていた人が実際に生まれ変わった
  川北氏男子の事 伊勢山田裏(浦)口の古着屋が生まれ変わった
 第七巻
  平忠盛が歌の事 熊野の神のご託宣
 第八巻
  網にかゝりし光り物の事 大神宮の大麻などが光物として空を飛んだ
  池より井でし光り物の事 常陸国の人の伊勢参宮での奇瑞
 第九巻
  古狸弾三郎が事 佐渡国の古狸が人に化けて何度も伊勢参宮
  信州根津明神の事 下総国葛飾郡上飯山満村林氏の氏神は伊勢参宮時に大和でひろったもので霊験あり
 第十巻
  神路山百枝の松の事 白河上皇の時に倒れた百枝の松の跡地に灯台松という不思議な松がある
  松の木霊上京せし事 越後国柏崎西光寺の古松が人に化けて伊勢参宮
  番屋杉の木霊の事 越後国女谷村の杉の木の霊が伊勢参宮
  神童寅吉が事 江戸の寅吉神隠し中に伊勢参宮し外国までいたる

 今回のめくりでは、ミュージアムトーク第2回でとりあげる蜃気楼の話は出てきませんでした。
 浮世絵など絵画資料にも描かれる、伊勢湾の蜃気楼の話ですが、平田国学門人のアンテナには引っかからなかったようです。
[2013/01/30 13:20] | 告知 | page top
ミュージアムトークみえものがたり
 三重県博物館協会では、毎年テーマを定めて、「ミュージアムトークみえものがたり」を開催しています。
県内の協会会員館園の職員が、別の協会会員館園を会場とした講演会を行います。
 県民の皆さんに、いろいろな博物館が三重県内にあることを知ってもらうことが目的です。そして、もう一つの目的が、職員同士の交流です。近隣の市町の館園ではなく、遠い市町の館園へ、講演しに行くことによって、知り合いが増え、ネットワークが出来上がっていきます。
 ネットワークをつくることにより、より深みのある各館の活動ができるようになります。ということで、県民の皆様のための、自分たちのための「ミュージアムトークみえものがたり」なのです。
 ぜひとも皆さんお誘いあわせの上お越しください。
ミュージアムトーク
以下告知文です。

 三重県博物館協会では、公開講座「ミュージアム・トーク みえものがたり」を開催します。この講座は、三重県博物館協会会員館(園)の職員が、日ごろの研究や活動の成果などをわかりやすく紹介するものです。今年は「ちょっとあやしい三重の話」というテーマを掲げ、2名の会員館(園)職員が講演します。

第1回
開 催 日 平成25年2月3日(日曜日)13時30分から15時00分
会  場 四日市市立博物館講座室 〒510-0075 四日市市安島1丁目3番地16 
演  題 平安貴族が恐れたコト
講  師 船越 重伸(斎宮歴史博物館)
定  員 80名
参 加 費 無料
申 込 み 不要、当日受付
お問合せ 四日市市立博物館 TEL 059-355-2700

第2回
開 催 日 平成25年2月23日(土曜日)13時30分から15時00分
会  場 志摩市磯部生涯学習センター研修室(志摩市歴史民俗資料館の2階)
     〒517-0214 三重県志摩市磯部町迫間878番地9
演  題 ハマグリの魅せる夢
講  師 鈴木 亜季(桑名市博物館)
定  員 30名
参 加 費 無料
申 込 み 事前申し込み(電話にて受付 先着順:志摩市歴史民俗資料館〔TEL 0599-55-2881〕)
お問合せ 志摩市歴史民俗資料館 TEL 0599-55-2881

なおチラシのPDFなどは次のホームページに掲載しております。
http://ss100051/TOPICS/2013010167.htm
[2013/01/21 18:48] | 告知 | page top
明日は三博協梱包研修
事務局は現在、三博協公開講座「ちょっとあやしい三重の話」の広報と、40周年記念事業に関する会員館園へのアンケート作成などで、ちょっとあわただしい状態となっております。そんな中、いつの間にか梱包研修の日がやってまいりました。
 明日は、三博協の梱包研修なのです。講師を務める美術品運送会社との打ち合わせも、昨日終えました。講習を受ける人は、かなり慣れた人から、今年博物館に異動になり初めて博物館資料を扱うという人まで、十人十色です。教える側としては非常に難しいかとは思いますが。とりあえずは、基礎からおさらいをしつつということで、設定いたしました。三博協40周年記念のWGでも議論となっていますが、H26年に新県立博物館で予定している三博協の連携展では、博物館協会の役割も示さねばなりません。ということで、今回の梱包研修は、展示に使えるような、「梱包しているぞ!」「学芸員の仕事を協会は支えているぞ!」というような、分かりやすい写真をとらねばなりません。
 また、どんな研修をしているのかこのブログで報告出来たらいいなと思います。ご期待下さい。
[2013/01/17 14:45] | 告知 | page top
『三重県謎解き散歩』
昨日の研修でも告知がありましたが、『三重県謎解き散歩』が発売されています。
三博協からも協力した執筆者の方がいらっしゃいますので、ぜひ一度書店などにてご覧下さい。

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こちらもご参考に!
[2012/12/15 18:56] | 告知 | page top
公開考古学講座「三重を掘る」(第5回)
くわしくはこちら

http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2012110331.htm

をご覧ください。

あと小ネタ。

茅野市職員を総学芸員化 牛山教育長が方針
更新:2012-12-12 6:01
 茅野市の牛山英彦教育長は11日の市議会12月定例会一般質問で、縄文文化を生かしたまちづくりを進める「縄文プロジェクト構想」をさらに推進するため、「市職員総学芸員化」に取り組むという考えを明らかにした。縄文文化に関する研修のほか、「尖石縄文検定」を受けてもらうことも検討する。

 縄文プロジェクト構想は、2009年秋に英国の大英博物館で開催された「土偶展」に、同市出土の国宝「縄文のビーナス」と重要文化財「仮面の女神」が出品されたことを契機に、世界に通じる縄文文化の価値を見直し、考古学の世界にとどめず、今後のまちづくりに生かしていこうと策定された。

 この中では、大人から子どもまで全ての市民が、自分たちが住む茅野市に貴重な文化財が多数存在していることを知り、その価値や意義を正しく理解し、世界に発信できる人材を育成する「市民総学芸員化」を目指すとしている。市教育委員会は、その一環として2010年度から「尖石縄文検定」を実施しているが、底辺拡大が課題になっているという。

 牛山教育長は小中学生への取り組みとともに「社会人に対してもいろいろな機会を捉えて受検者の拡大を図っていきたい」と強調。「そのきっかけとして市の職員に研修を行い、市職員総学芸員化の取り組みを始めたい。そうした活動が広まっていく中で市民にも浸透していくと考えている」と述べた。

 柳平千代一市長は取材に「政策、施策を推進する市職員がまず茅野市の縄文文化を理解することは大切なこと」と指摘。検定受検については「強制はできないが、成果を試す機会として面白いのではないか」とした。また、縄文人の精神性や哲学にも及び自らも「難しい」と認める縄文プロジェクト構想について「概要版」の作成を検討する考えも示した。


なかなか面白いプランですな。

もうひとつ小ネタ。こっちは三博協にも参考になりそうなヤツ。


ポーラ美術館、学芸員が"タスキ"をつなぐ「ギャラリートーク駅伝」開催
美術館は、学芸員による30分のギャラリートークを10回連続で行う「ギャラリートーク駅伝」を開催する。開催日時は2013年1月13日 10:00~16:00(12:00~13:00を除く)。参加費は無料(当日の入館券は必要)。

このイベントは、現在同館にて開催されている開館10周年記念展「コレクター鈴木常司 美へのまなざし」の見どころを10個のテーマに分け、6人の学芸員がタスキをつなぎながら全10回のギャラリートークを行っていくもの。各回とも、トークショーの参加定員は30名。イベント当日はいつでもトーク観覧に参加することが可能で、参加者全員に各トーク内容に関係する作品のポストカードが1枚ずつ配布される。

さらに、トークショーに1回参加するごとにひとつ押されるスタンプが所定の数に達した段階で、その数に応じた景品が贈られる。スタンプ3個で「ポーラ美術館オリジナル めがねふき(525円相当)」、5個で「マグカップ(1,260円相当、2種より選択)」、7個で「ポーラ美術館オリジナル モネのオリジナルサーモキーパー(3,990円相当)」がプレゼントされる。スタンプをすべて(10個)集めると、「コレクター鈴木常司 美へのまなざし」展の図録とポーラ美術館無料ペアチケット、そしてチケットフォルダのセット(総額6,210円相当)が進呈される。

これは良い。ギャラリートーク(GT)をどう魅力的にするかは大事な課題ですな。
[2012/12/13 20:37] | 告知 | page top
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